Thanksgiving day 収穫感謝礼拝

Thanksgiving Dayの起源は、1620年9月6日にイギリスの清教徒と呼ばれる102名のクリスチャン達が、メイフラワー号に乗って大西洋に船出したことにさかのぼります。彼らが、北アメリカのプリマスに上陸したのは、11月の寒い空の下でした。そして、最初の小屋が建ったのが、ちょうどクリスマスの日。異郷の地で迎える冬は厳しく、食べる物もほとんどなく、農作業をどのように行っていいのかも分からず、飢えと寒さと病気でなんと半数の人が亡くなってしまいました。

やがて春が来た頃、親しくなった先住民から種をもらい、農作業の方法を教えてもらいました。トウモロコシ、エンドウ、大麦、小麦などを育て、初めての収穫の秋を迎えました。すると、彼らの予想を超える大豊作となったのです。彼らは教会で、家庭で、収穫感謝の礼拝をささげました。苦しかった忍耐の生活を振り返りつつ、「小さな種から芽を育て、太陽を輝かし、雨を降らせ、成長させて豊かな実りをお与え下さった神様に感謝します」と心からのお祈りをささげました。そして、友達になった先住民を招いて、小麦とトウモロコシでパンとケーキをつくり、七面鳥を焼いて一緒に喜びのパーティを開きました。

時を経て、1846年にリンカーン大統領が11月の第4木曜日を収穫感謝祭と定め、国民の休日としました。これが世界に伝えられ、今では世界中のクリスチャン達が収穫感謝に関する様々な行事を行っているのです。そこには、初めのころの貧しい心を忘れないようにと、日々恵みを与えてくださる神様に感謝を忘れないようにとの思いが込められています。