Blogビジョンと使命主日説教

助けを求める

ビジョンと使命3

助けを求める

マタイによる福音書9:35-38

35 イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。37 そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。38 だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」

It’s smarter to travel in groups.

 ”It’s smarter to travel in groups.” 大勢で旅をする方が賢い。
 そして”Take the bus.”バスを使おう。
 これはベルギーのバス会社、フランデレン交通公社の広告です。
 ペンギンとシャチ、アリとアリクイ、カニとカモメ。一方は小さく、圧倒的な弱者です。
 しかしその小さな者が集まるとき、強大な敵、大きな問題にも立ち向かうことができます。

 今日は教会のビジョンと使命の3つ目「地域の教会、世界中の教会と手を携え、この地に神の国を建て上げる。」について御言葉から聞いていきます。

イエス様からのヘルプ

 イエス様はガリラヤ地方の町や村を残らず回り、会堂で教え、神の国の福音を宣べ伝え、悪霊を追い出し、様々な病気を癒したり目の不自由な人の目を開いたり死んだ少女を生き返らせたりしました。
 イエス様は全能の神様です。イエス様に解決できない問題はありませんでした。
 しかしイエス様があえて解決しなかった問題があります。それは人間であることの有限性です。
 1人の人間が出会える人数には限りがあります。1人あたり5分で問題を見極め解決したとしても、1時間で12人。1日で288人です。
 イエス様も人間ですから、お腹もすくし疲れるし眠ります。休憩が必要です。
 イエス様は1つの町には留まらず、他の町に移動して出会いに行くことも大事にしていました。移動時間も必要です。
 ですから現実に1日の内でイエス様に出会えた人数はずっと少なかったでしょう。
 大勢の群衆を前に説教を語ることはありました。しかし大勢の病人を一度に癒すようなことはしませんでした。
 その場にいない人の病気を癒したことはありましたが、それも1人の信仰を見て癒したことです。
 全能の神なのだから同時に世界中の病気を解決することもできたわけですが、イエス様はあえて人と人との出会いを重視しました。
 しかしそのような働きでは、本当に世界の中のごく一部の人しか出会えません。仮に1日に100人会えても、1年で36,500人。3年で約10万人。十分多いような気もしますが、出エジプトの時のイスラエルの人口は成人男性だけで60万人でした。ご自分の民のごく一部としか出会えません。

 今日の本文でもイエス様の目の前には大勢の群衆がいました。
 群衆は弱り果て、打ちひしがれています。飼い主がいない羊のような有様です。本当の指導者がいないのです。
 羊飼いは羊を養わなければなりません。しかし民の上に立つ指導者たちは偽の羊飼い。羊の利用し、自分たちだけ暖かい服を着、肉を食べます。敵が襲ってくれば羊を置いて逃げ出す偽善者です。
 この罪と悲惨の世界で迷える羊1匹1匹を探して救い出さなければなりません。
 しかし人間には限界があります。
 イエス様は深く憐れまれました。

弟子に協力を求めたイエス様

 そこでイエス様が取った行動は、弟子にお願いすることでした。
 「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」まずはこのように祈るように頼みました。
 イエス様は弟子たちに祈りのリクエストを出し、一緒に祈ってくれと頼みます。
 収穫というのは救われる準備が整った人のことです。御言葉の種が蒔かれ、信仰が芽を出し、実を結んでいます。
 目を上げて見てみなさい。そういう人が多くいる。
 しかし彼らに会いに行って救いへ導く人が足りない。だからそのための働き手を送ってもらうように助けを求めなさい。
 そしてイエス様はこの後、10章に入ると12人の弟子たちを任命しました。収穫のための働き手です。イエス様と一緒に働くのです。
 イエス様は早速彼らを2人1組のペアにして派遣しました。6組できます。これでイエス様を含めると7倍の戦力になりました。
 イエス様は弟子たちに約束しました。

はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。

ヨハネによる福音書14:12

 この約束の通り、イエス様が死んで復活し天に上げられた後、聖霊を受けた弟子たちによってイエス様より大きな働きが行われています。

祈りの輪に加わる

 イエス様は今も私たちに言います。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」
 まずは一緒に祈ってほしい。祈りの仲間に加わって欲しい。
 教会の祈り課題を週報に載せていますし、教会員同士の祈りのリストを作っています。その他にも個人的に祈りの課題を聞いて祈ることがあるでしょう。教会員のグループLINEで緊急の祈りのお願いをすることもあります。
 このように一緒に祈ってくださることが本当に力になります。

共に行動を起こす

 特にこの御言葉では働き手のために祈るように、イエス様がお願いしています。
 いなくなった1匹の羊を探しに行って救い出す人を求めています。1人の救いのために祈って欲しいし、そのために行動を起こしてほしいのです。
 病気の友だちをイエス様のところに連れて行った4人の友だちのように、救いのために力を合わせる仲間が欲しいのです。
 でも1つの教会は小さく、弱い。何か働きを起こそうと思っても、人手が足りないし、お金もないし、場所は狭い。ない、ない、ない。
 そんな私たちにイエス様は、思い煩うなと呼びかけます。

『小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。』(ルカによる福音書12:32)

 神様は私たちの必要をご存じです。必要なものを与えてくださいます。
 人手が足りないなら求めなさい。そうすれば与えられる。お金がないなら探しなさい。そうすれば見つかる。場所がないなら門を叩きなさい。そうすれば開かれる。
 必要なものは既に近くにあります。私たちは小さな世界で生きていて、それがわかりません。
 しかし神の国の視点に立つなら、見えてきます。
 この地域にはたくさんの教会があり、様々なクリスチャンがいます。
 世界には20億人のキリスト教徒がいます。全然小さな群れじゃない。むしろ世界最大の組織です。
 この地域では様々な宣教協力が行われています。放送伝道から始まり、リバイバルナイトやえんくりのような賛美集会、合同礼拝、スポーツミニストリー。
 1人のクリスチャンにはできなくても、1つの教会にはできなくても、協力すればできることがあります。
 共に手を携え、この地に神の国を建て上げていきましょう。

あなたの力が必要

 現在、日本のプロテスタント教会は約7,900あると言われています。
 その中で牧師がいない無牧教会は約300。1人の牧師が複数の教会を担当する兼牧を含めるとその数は1000にもなると言われています。約12.7%です。
 そこには多くの問題があります。
 まず牧師の高齢化。60歳以上で現役の牧師先生が多くいます。若手に譲ろうにも、後継者がいません。
 無牧の教会と若手の牧師をつなげる働きもありますが、教会が牧師の生活を支えられないという経済的な問題もあります。
 このままいくと、ご高齢の牧師先生が天に召され、無牧の教会が増えて教会が閉鎖することも増えるでしょう。
 今は技術の発達によりオンラインで複数の教会が共に礼拝をすることは可能になってくるかもしれません。
 しかし信徒を養い、弟子を育て、人を救いへ導く働きは、やはり人と人との出会いの中で生み出されるものです。
 イエス様だってそれを重視したのです。イエス様に技術が足りなかったわけではありません。
 そうであるなら、やはり働き手として立ち上がる人が必要なのです。
 牧師として献身する若い世代が起こされなければならない。そしてその牧師の働きを支える信徒が育たなければならない。経済的にも支えられるように、喜んでささげる人たちが起こされなければならない。
 それはやはり協力の中で行われます。1人が牧師として働きながら奉仕もやって仕事をして収入を得るというのは無理です。
 役割分担が必要です。互いに補い合うのです。
 自分が祝福を受けることばかりを求めてはいけません。これは自分の責任ではなく牧師がやることだと、責任から逃げても行けません。
 弟子には、日々自分を捨て、自分の十字架を背負ってイエス様に従うことも求められています。

互いに補い合うジグソーパズル

9 ひとりよりもふたりが良い。
 共に労苦すれば、その報いは良い。
10 倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。
 倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。
11 更に、ふたりで寝れば暖かいが/
 ひとりでどうして暖まれようか。
12 ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。
 三つよりの糸は切れにくい。

コヘレトの言葉4:9-12
ジグソーパズル

 1つ1つの力は弱くても、それをより合わせれば大きな力を生みます。
 それはまるでジグソーパズルのようです。
 1つ1つのピースは小さいです。その存在に何の意味があるのかわからない。
 そのピースには出っ張ったところと凹んだところがあります。長所と短所のようなものです。
 あるピースにとっての長所は、他のピースの短所を補います。そうして結び合わされると、がっちりつながります。
 あるピースには4方向に出っ張りがあるかもしれません。でもそんな長所だらけのピースも1つでは本当の価値を発揮することはできません。
 あるピースは凹みしかないかもしれません。短所しかないように見えるけれど、そのピースを中心に他のピースが結び合います。
 こうして互いに結び合っていくとき、1つの大きな作品ができます。
 神様はあなたの力を必要としています。1つでもピースが欠けていれば、完成しないからです。
 そして足りないところがあれば、助けを求めてください。祈ってください、教えてください、一緒にやってくださいと。
 イエス様も助けを求めました。
 神様はふさわしい助け手を送ってくださいます。
 共に手を携え、神の国を建て上げていきましょう。

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