人になった神の言葉

クリスマス礼拝

人になった神の言葉

ヨハネによる福音書 1:14

言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。

語られた言葉が現実になる時

 今日はクリスマス・イブ。
 ユダヤの暦では、一日は日が沈むところから始まります。
 なので今日の日没からクリスマスです。

 イエス様が産まれたのも夜中でした。
 夕方にはキャンドルサービスもあります。
 若い頃は、クリスマス・イブには徹夜で映画を観たりジグソーパズルをしたりして朝を迎えていました。
 よい子のみんなは早く寝てくださいね。小学生は9時間以上寝た方がいいらしいですよ。

 そして明日の朝になったら、、、

 クリスマスプレゼント!

 自分で選んだほしいものを、実際に受け取れる。とても大切な経験です。
 クリスマスは、願いが叶う時です。
 言葉が現実になります。
 神の言葉が人になった日ですから。

言は肉となって、わたしたちの間に宿られた

 今日の本文に「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」とあります。

 言葉が肉になった。

 なんのこっちゃ。

神が人になって私たちの間に住んだ

 ヨハネによる福音書の最初を見ると「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。」 と書かれています。
 言は神様です。
 そして肉となったというのは人間になったということです。
 つまりこの言は、人になった神、イエス・キリストのことを言っています。

世界のすべては神の言葉で造られた

 ヨハネは「万物は言によって成った。」とも言っています。世界のすべては言であるイエス・キリストによって造られたと。
 このようなヨハネによる福音書の書き出しは、聖書の一番最初、創世記の書き出しを思い起こさせます。

神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。

創世記1:3
恩田陸「蜜蜂と遠雷(上)」(幻冬舎文庫)

 世界は神の言葉によって創られました。

 神様が世界を創ったとき、この世界にはどのような音が鳴り響いたのでしょう。
 ただの無秩序な爆音だったかもしれません。
 私は、調和のとれた美しい音だったのではないかと勝手に想像しています。

 恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』という作品の中で、主人公の1人栄伝亜夜さんのお母さんが「世界はね、いつでも音楽であふれてるんだよ」と教えてくれます。
 世界をよいものとして創られた神様は、この世界に美しい音を鳴り響かせます。

神の言葉は実現する

 神の言葉は天地創造の時だけでなく、何度も語られてきました。
 そして語られた神の言葉は、必ずその通り実現します。

10 雨も雪も、ひとたび天から降れば/むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ/種蒔く人には種を与え/食べる人には糧を与える。11 そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も/むなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ/わたしが与えた使命を必ず果たす。

イザヤ書55:10-11

 雨や雪が大地を潤し人々に食べ物を与えるように、神の言葉は実現します。神の願うことを成し遂げ、神からの使命を果たします。

 アドベント期間に入ってから、旧約聖書の預言を見てきました。
 神の救いの約束が成し遂げられてきたことを見ましたね。
 そして神の言葉は、イエス・キリストにおいて決定的に成就します。

 ただ約束が現実になったというだけではありません。
 驚くべきことに、言が肉となってわたしたちの間に宿られた。
 神が人となって、人々と共に生きてくださったのです。

キリストによって救いの約束は成し遂げられた

 イエス様は言である神様ですから、イエス様が語った言葉もその通り成し遂げられます。
 イエス様の一言で百人隊長の部下は癒されました。「ラザロ、出てこい」と言うと死んだラザロが墓から出てきました。イエス様が「来なさい」と招くとペトロは水の上を歩きました。
 そして繰り返し約束していたように、十字架につけられ死んで三日目に復活します。
 イエス様によって救いは成し遂げられました。
 キリストの言葉を聞くとき、私たちは信仰が与えられ、新しい命に生かされます。

神の言葉を受けた人々によって世界は美しくなる

人は神の言葉によって生きる

 創世記を見ると神は土の塵で人を形づくったとあります。
 この形づくるという言葉には、陶器師が作るようにという意味があります。
 陶器師である神様が造った土の器に、神の息が吹き入れられて人は生きるものになりました。
 人間が本当に生きていくために、神の息吹:聖霊が必要です。
 そして神の言葉によって命のパンを与えていただく必要があります。

イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』/と書いてある。」

マタイによる福音書4:4

オカリナ

 オカリナという楽器があります。中央アメリカ発祥の楽器です。
 リコーダーのように穴を押さえながら吹いて鳴らします。
 今ではプラスチックなどでも作られますが、元は土で作った陶器でした。
 穴だらけの陶器なので、壺のように物を入れることはできません。
 しかし穴があるからこそ、そこに息が吹き込まれるときに美しい音を出すことができます。

世界に美しいハーモニーを奏でる

 私たち人間は塵から造られた土の器です。欠けだらけ穴だらけ。いつかは朽ちて塵に返ります。
 このような私たちを救うために、神が人になりました。それがクリスマスです。
 完全な神が完全に人になって人々の間で共に生き、救いの約束を成就しました。
 このキリストにつながるとき、壊れた私たちは癒され、命を得ます。
 イエス様が私たちの間に生きておられる。
 人になった神、イエス様が私たちに与えられた最高のプレゼントです。

 続けて神の言葉、イエス様の言葉を聞いてください。
 どうすれば神の言葉を聞けるのか。
 私たちには聖書が与えられています。聖書を読んでみてください。
 神の言葉が命のパンとなって私たちを養います。
 聖書の約束の言葉を握るなら、それが実現することを見ます。
 そして土の器である私たちを通して、美しい音色が鳴り響きます。

 『蜜蜂と遠雷』で、幼い亜夜さんは雨や風の音を聞きながら「本当だ、世界が鳴ってる!」と言います。
 お母さんは「あなたが世界を鳴らすのよ」と答えます。

 私たち一人一人を通して出される音が合わさって、世界に美しいハーモニーを奏でます。
 その音を聞く人々がまた命を得ます。
 キリストの言葉を聞いて命を得た人々によって、世界は美しく変えられていきます。
 神様からのクリスマスプレゼント、イエス様を自分のものとして受け取ってください。

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